チームプレーが好き
大学時代の４年間、スターバックスでアルバイトをしていました。そして卒業後、旅行会社に就職。希望どおりの就職先でしたし、修学旅行の提案など学校への営業の仕事はやりがいのあるものでした。しかし、時々、スターバックスの仕事を懐かしく思い出すことがありました。
スターバックスでは、店舗は一つのチームです。会社の目標があり、その目標を達成するために店舗というチームはどう動けばいいのか。ああしよう、こうしよう、こんな取り組みをしたらいいのではないかと、社員、アルバイトという立場に関係なく、皆で考え、意見を出し合い、店舗としての目標を立てます。そしてその目標を達成するために、自分ができることをやっていく。まさにチームプレーの世界。仲間と力を合わせて一つの目標を達成することが、自分にはとても楽しく感じました。また、店舗でお客さまが喜ぶ様子を直接目にしたり、感謝の言葉をいただくことも多く、これも喜びでした。
私は一人で仕事を進めるよりも、仲間と協力して目標に向かっていくスタイルの方が好きだし、私自身の強みであるコミュニケーション能力も活かせるのではないか。それに、お客さまの笑顔を間近で見ていたい。徐々にそうした気持ちが募っていきました。そして、それが実現できるのはやはりスターバックスだと思い至り、改めてスターバックスでアルバイトとして働き始めました。
よりよい店舗運営のために
現在は時間帯責任者として、週に4～5日シフトに入っています。店舗には約30人のパートナーがいて、私は当日、どのパートナーがどのポジションを担当するのかを決め、シフトをコントロールする役割です。朝は主婦、夕方は学生のパートナーが多いのですが、全員が細かいことにも気づき、自分から率先して動いてくれるので助かっています。たとえば、レジ前に長い行列ができて、ソーシャルディスタンスが保ちにくくなると、スッと列に並んでいるお客さまに呼びかけにいってくれます。また、忙しいときには下を向いて作業に集中しがちになるものですが、私が指示しなくても皆で声を掛け合いながら動いてくれるので、安心して任せられます。
この店舗には2ヵ月ほど前に異動してきました。今は第三者的目線を活かして、お店の強みをさらに伸ばしていけるところを模索中です。具体的には、パートナーの業務を改善することによって、お客さまとつながれる時間を確保する取り組みをしています。営業中のオペレーションや閉店後の作業プロセスを見直したり、効果的にできる工夫はないかなど、さまざまなことを試しながらよりよい店舗運営につなげていきたいと考えています。月に１度、ストアマネージャー、アシスタントストアマネージャーと3人でミーティングをして、課題はどこにあるか、今後はどう進めるかなど、随時進捗を確認しながら、業務改善に努めています。
社員登用試験に挑戦
学生時代にアルバイトをしていたときのこと。当時、店内の照明をやや落とし気味にして、お客さまにゆっくり時間を過ごしていただこうというキャンドルナイトというイベントがありました。ちょうど一緒に働いているパートナーの中に音楽活動をされている方がいたこともあり、よりその時間を満喫していただくためにミュージックライブをやったらどうだろうと、思いつきました。そして実際に、ピアノと弦楽器の演奏会を店内で開催したところ、お客さまにすごく喜んでいただけました。やってよかったと、心から思えた体験です。
以前の私はあまりやりたいことを表に出せるタイプではなかったうえに、まわりに経験豊富な方が多かったので、そうした店内イベントの企画を思いついてもなかなか言い出すことができませんでした。しかし当時のストアマネージャーが話を聞いてくださり、「やりたいことがあったらやってみよう」と背中を押してくれました。だからこそうまれた成功体験ですし、そのイベントの実現によって、自信がつきました。
現在、社員登用試験に挑戦しています。正社員になったら、店舗経験を積んだあと、人事の仕事に関わりたいという希望があります。自分が時間帯責任者になることをサポートしていただいたように、今度は自分がパートナーに対してやりたいことをヒアリングして、目標に向かう姿勢を後押しする。そして、成功体験を積んでもらい、そのことによってどんどん成長していってもらいたい。また、スターバックスに魅力を感じ、ここで働きたい、社員になりたいと思っている方もたくさんいるはずなので、そういった方とコミュニケーションを取り、一緒に働く仲間を発掘していきたいと思っています。
※2021年6月付で社員に昇格しました。
